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Q24
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キリストは、どのようにして預言者職を果たされますか。
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A
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キリストが預言者職を果たされるのは、御自身の御言葉と御霊によって、私たちの救いのために神の御意志を私たちに啓示してくださることにおいてです。
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Q25
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キリストは、どのようにして祭司職を果たされますか。
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A
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キリストが祭司職を果たされるのは、神の正義を満足させて私たちを神に和解させるために、御自身をいけにえとしてただ一度ささげられたこと、また私たちのためにとりなし続けてくださることにおいてです。
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Q26
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キリストは、どのようにして王職を果たされますか。
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A
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キリストが王職を果たされるのは、私たちを御自身に従わせ、治め、守ってくださること、また御自身と私たちとのあらゆる敵を抑えて征服してくださることにおいてです。
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Q27
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キリストのへり下りは、どの点にありましたか。
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A
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キリストのへり下りは、次の点にありました。キリストが生まれられたこと、それも低い状態であられたこと、律法のもとに置かれたこと、この世の悲惨と神の怒りと十字架ののろいの死とを忍ばれたこと、葬られたこと、しばらく死の力のもとに留まられたことです。
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Q28
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キリストの高挙は、どの点にありますか。
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A
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キリストの高挙は、次の点にあります。キリストが三日目に死人の中からよみがえられたこと、天に昇られたこと、父なる神の右に座しておられること、終わりの日に世をさばくためにこられることです。
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Q29
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キリストが手に入れたあがないは、どのようにして私たちに分け与えられますか。
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A
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キリストの手に入れたあがないが、私たちに分け与えられるのは、キリストの聖霊がそれを私たちに有効に当はめてくださることによってです。
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Q30
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御霊は、キリストの手に入れたあがないを、どのようにして私たちに当はめてくださるのですか。
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A
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御霊が、キリストの手に入れたあがないを私たちに当はめてくださるのは、私たちの中に信仰を働かせ、それによって私たちを有効召命においてキリストに結び付けることによってです。
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Q31
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有効召命とは、何ですか。
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A
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有効召命とは、神の御霊の御業です。これによって御霊は、私たちに自分の罪と悲惨とを自覚させ・私たちの心をキリストを知る知識に明るくし・私たちの意志を新しくするという仕方で、福音において一方的に提供されるイエス・キリストを私たちが受けいれるように説得し、受けいれさせてくださるのです。
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Q32
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有効召命されている者は、この世で、どんな祝福を分け与えられますか。
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A
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有効召命されている者は、この世で、義認、子とされること、聖化、この世でそれらに伴い、あるいはそれらから流れ出るいくつもの祝福を分け与えられます。
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Q33
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義認とは、何ですか。
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A
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義認とは、神の一方的恵みによる決定です。それによって神は、私たちのすべての罪をゆるし、私たちを御前に正しいと受けいれてくださいます。それはただ、私たちに転嫁され信仰によってだけ受けとるキリストの義のゆえです。
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Q34
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子とされることとは、何ですか。
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A
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子とされることも、神の一方的恵みによる決定です。それによって私たちは、神の子らの数に入れられ、神の子らのあらゆる特権に権利を持つものになるのです。
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Q35
|
聖化とは、何ですか。
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A
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聖化は、神の一方的恵みによる御業です。それによって私たちは、人間全体にわたり神のかたちにしたがって新しくされ、ますます罪に死に義に生きることができるものとされるのです。
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Q36
|
この世で、義認、子とされること、聖化に伴い、あるいはそれらから流れ出る祝福とは、何ですか。
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A
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この世で、義認、子とされること、聖化に伴い、あるいはそれらから流れ出る祝福とは、神の愛の確信、良心の平和、聖霊における喜び、恵みの増加、終わりまで恵みのうちに堅忍することです。
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Q37
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信者は、死の時、キリストからどんな祝福を受けますか。
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A
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信者の霊魂は、死の時、全くきよくされ、直ちに栄光にはいります。信者の体は、依然としてキリストに結びつけられたまま、復活まで墓の中で休みます。
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Q38
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信者は、復活の時、キリストからどんな祝福を受けますか。
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A
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信者は、復活の時、栄光あるものによみがえらせられて、審判の日に、公に受けいれられ無罪と宣告され、永遠に、全く神を喜ぶことにおいて完全に祝福された状態にされます。
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Q39
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神が人に求めておられる義務は、何ですか。
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A
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神が人に求めておられる義務は、神の啓示された御意志に服従することです。
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Q40
|
神は、人の服従の基準として、何を最初に啓示されましたか。
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A
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神が人の服従のために最初に啓示された基準は、道徳律法でした。
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Q41
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道徳律法は、どこに要約的に含まれていますか。
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A
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道徳律法は、十戒の中に要約的に含まれています。
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Q42
|
十戒の要約は、何ですか。
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A
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十戒の要約は、心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なる私たちの神を愛すること、また自分を愛するように私たちの隣人を愛することです。
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Q43
|
十戒の序言は、何ですか。
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A
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十戒の序言は、次の言葉にあります。「わたしはあなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である」。
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Q44
|
十戒の序言は、私たちに何を教えていますか。
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A
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十戒の序言が私たちに教えている事は、神が主、また私たちの神でもあがない主でもあられるので、私たちはそのすべての戒めを守る義務がある、ということです。
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Q45
|
第一戒は、どれですか。
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A
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第一戒はこれです。「あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない」。
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Q46
|
第一戒では、何が求められていますか。
|
A
|
第一戒が私たちに求めている事は、神を唯一のまことの神また私たちの神として知り、認めること、またそれにふさわしく神を礼拝し、神の栄光をあらわすことです。
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Q47
|
第一戒では、何が禁じられていますか。
|
A
|
第一戒が禁じている事は、まことの神を否定するか、神また私たちの神として礼拝せず栄光をあらわさないこと、神だけにふさわしい礼拝と栄光を他の何ものにでもささげることです。
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Q48
|
第一戒の「わたしのほか(面前)に」という言葉で、私たちは特に何を教えられていますか。
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A
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第一戒の「わたしのほか(面前)に」という言葉が私たちに教える事は、万事を見ておられる神が、他のどんな神を持つ罪にも注目し、これを大いにきらわれる、ということです。
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Q49
|
第二戒は、どれですか。
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A
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第二戒はこれです。「あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神であるから、わたしを憎むものには、父の罪を子に報いて、三、四代に及ぼし、わたしを愛し、わたしの戒めを守るものには、恵みを施して、千代に至るであろう」。
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Q50
|
第二戒では、何が求められていますか。
|
A
|
第二戒が求めている事は、神が御言葉のうちに指定されたとおりの宗教的礼拝と規定のすべてを、受けいれ、実行し、純正完全に保つことです。
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Q51
|
第二戒では、何が禁じられていますか。
|
A
|
第二戒が禁じている事は、像による神礼拝、または神の御言葉に指定されていないあらゆる他の方法による神礼拝です。
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Q52
|
第二戒に加えられている理由は、何ですか。
|
A
|
第二戒に加えられている理由は、神が私たちに君臨する主権者であられること、神が私たちの所有者であられること、神が御自身への礼拝に熱心をもっておられることです。
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Q53
|
第三戒は、どれですか。
|
A
|
第三戒はこれです。「あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。主は、み名をみだりに唱えるものを、罰しないでは置かないであろう」。
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Q54
|
第三戒では、何が求められていますか。
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A
|
第三戒が求めている事は、神の御名、称号、属性、規定、御言葉、御業を、きよく敬虔に用いることです。
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Q55
|
第三戒では、何が禁じられていますか。
|
A
|
第三戒が禁じている事は、神が御自身を知らせるのに用いておられるどんなものをも、汚したり濫用するすべてのことです。
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Q56
|
第三戒に加えられている理由は、何ですか。
|
A
|
第三戒に加えられている理由は、この戒めを破る者がどんなに人々からの罰を免れても、私たちの神、主は、御自身の正しい審判を免れさせはなさらない、ということです。
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Q57
|
第四戒は、どれですか。
|
A
|
第四戒はこれです。「安息日を覚えて、これを聖とせよ。六日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ。七日目はあなたの神、主の安息であるから、なんのわざをもしてはならない。あなたもあなたのむすこ、娘、しもべ、はしため、家畜、またあなたの門のうちにいる他国の人もそうである。主は六日のうちに、天と地と海と、その中のすべてのものを造って、七日目に休まれたからである。それで主は安息日を祝福して聖とされた」。
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Q58
|
第四戒では、何が求められていますか。
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A
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第四戒が求めている事は、神が御言葉において、はっきりと七日のうち丸一日を御自身のための安息日にすると指定されたとおりに、その定めの時を神に対してきよく守ることです。
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Q59
|
七日のうちのどの日を、神は週ごとの安息日と指定されましたか。
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A
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神は、世の初めからキリストの復活までは、週の第七日を週ごとの安息日と指定されました。そして、キリストの復活からは、週の第一日を世の終わりまで続けるように指定されました。これがキリスト教安息日です。
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Q60
|
安息日は、どのように聖別すべきですか。
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A
|
安息日は、次のようにして聖別すべきです。その日は終日きよく休むこと。他の日なら正当な世俗の職や娯楽さえもやめること。すべての時間を公私の神礼拝を守るのに費やすこと。ただし、必要やむを得ない業とあわれみの業にとられる時間は別です。
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Q61
|
第四戒では、何が禁じられていますか。
|
A
|
第四戒が禁じている事は、求められている義務を怠るか不注意に果たすこと、この日を、怠惰により・それ自体罪ある事を犯すことにより・または私たちの世俗の職や娯楽を必要もなく思い語り行うことによって、汚すことです。
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Q62
|
第四戒に加えられている理由は、何ですか。
|
A
|
第四戒に加えられている理由は、神が週の六日を私たち自身の職のために使わせてくださること、神が第七日には特別の所有権を主張されること、神御自身が模範を示されたこと、神が安息日を祝福しておられることです。
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Q63
|
第五戒は、どれですか。
|
A
|
第五戒はこれです。「あなたの父と母を敬え。これは、あなたの神、主が賜わる地で、あなたが長く生きるためである」。
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Q64
|
第五戒では、何が求められていますか。
|
A
|
第五戒が求めている事は、あらゆる人が目上、目下、対等といういろいろの地位と関係において持つ名誉を守り、義務を果たすことです。
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Q65
|
第五戒では、何が禁じられていますか。
|
A
|
第五戒が禁じている事は、あらゆる人がそのいろいろの地位と関係において持つ名誉と義務を、無視したり、それに反する何かを行うことです。
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Q66
|
第五戒に加えられている理由は、何ですか。
|
A
|
第五戒に加えられている理由は、この戒めを守るすべての人に対する、(神の栄光とその人自身の益になるかぎり)長寿と繁栄との約束です。
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Q67
|
第六戒は、どれですか。
|
A
|
第六戒はこれです。「あなたは殺してはならない」。
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Q68
|
第六戒では、何が求められていますか。
|
A
|
第六戒が求めている事は、私たち自身の命と他人の命を守るために、あらゆる正当な努力をすることです。
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Q69
|
第六戒では、何が禁じられていますか。
|
A
|
第六戒が禁じている事は、私たち自身の命を奪うこと、あるいは隣人の命を不当に奪うこと、またその恐れのあるようなすべての事です。
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Q70
|
第七戒は、どれですか。
|
A
|
第七戒はこれです。「あなたは姦淫してはならない」。
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Q71
|
第七戒では、何が求められていますか。
|
A
|
第七戒が求めている事は、心、会話、振舞において、私たち自身と隣人の貞潔を守ることです。
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Q72
|
第七戒では、何が禁じられていますか。
|
A
|
第七戒が禁じている事は、すべてのみだらな思い、言葉、行動です。
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Q73
|
第八戒は、どれですか。
|
A
|
第八戒はこれです。「あなたは盗んではならない」。
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Q74
|
第八戒では、何が求められていますか。
|
A
|
第八戒が求めている事は、私たち自身と他人との富や生活状態を正当に確保し、向上させることです。
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Q75
|
第八戒では、何が禁じられていますか。
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A
|
第八戒が禁じている事は、何事であれ私たち自身または隣人の富や生活状態を不当に妨げる事、あるいはその恐れのある事です。
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Q76
|
第九戒は、どれですか。
|
A
|
第九戒はこれです。「あなたは隣人について、偽証してはならない」。
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Q77
|
第九戒では、何が求められていますか。
|
A
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第九戒が求めている事は、人と人との間の真実と、また私たち自身と隣人の名声とを、保ち、高めること、特に証言する時にそうすることです。
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Q78
|
第九戒では、何が禁じられていますか。
|
A
|
第九戒が禁じている事は、何事であれ、真実を損なう事、あるいは私たち自身や隣人の名声を傷つける事です。
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Q79
|
第十戒は、どれですか。
|
A
|
第十戒はこれです。「あなたは隣人の家をむさぼってはならない。隣人の妻、しもべ、はしため、牛、ろば、またすべて隣人のものをむさぼってはならない」。
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Q80
|
第十戒では、何が求められていますか。
|
A
|
第十戒が求めている事は、私たち自身の状態に全く満足すること、それも、隣人とそのすべての所有物とに対して、正しい愛の気持ちをもって満足することです。
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Q81
|
第十戒では、何が禁じられていますか。
|
A
|
第十戒が禁じている事は、すべて私たち自身の身分に満足せずに、隣人のしあわせをねたんだり恨んだりすること、またすべて、隣人の所有するどのようなものにでも法外な意向や愛着を寄せることです。
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Q82
|
神の戒めを完全に守れる人が、だれかいますか。
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A
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ただの人は、堕落以来、この世では、だれも神の戒めを完全には守れず、日ごとに思いと言葉と行ないにおいて破っています。
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Q83
|
律法違反の罪は、みな同じ重さですか。
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A
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ある罪は、それ自体で、またいくつかの加重によって、他の罪よりも神の目には重罪です。
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Q84
|
罪は、みな、何に相当しますか。
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A
|
罪は、みな、この世でも来たるべき世でも、神の怒りとのろいに相当します。
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Q85
|
罪のため私たちに当然な神の怒りとのろいとを免れるために、神は、私たちに何を求めておられますか。
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A
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罪のため私たちに当然な神の怒りとのろいとを免れるために、神が私たちに求めておられる事は、キリストがあがないの祝福を私たちに伝えるのに用いられるすべての外的手段を、忠実に用いて、イエス・キリストを信じ、命に至る悔い改めをすることです。
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Q86
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イエス・キリストへの信仰とは、何ですか。
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A
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イエス・キリストへの信仰は、救いの恵みです。それによって私たちは、救いのために、福音において提供されているままにキリストのみを受け入れ、彼にのみ寄り頼むのです。
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Q87
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命に至る悔い改めとは、何ですか。
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A
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命に至る悔い改めも、救いの恵みです。それによって罪人は、自分の罪をほんとうに自覚しキリストにある神のあわれみを理解して、自分の罪を歎き憎みつつ、罪から神へと立ち帰り、新しい服従をはっきりと目差し努力するようになるのです。
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Q88
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キリストがあがないの祝福を私たちに伝えるのに用いられる外的な手段とは、何ですか。
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A
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キリストがあがないの祝福を私たちに伝えるのに用いられる外的な普通の手段とは、キリストの規定、特に御言葉、礼典、祈祷です。このすべてが、選民にとって救いのために有効とされます。
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Q89
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御言葉は、どのようにして救いに有効とされますか。
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A
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神の御霊が、御言葉を読むこと、特に説教を、罪人に罪を自覚させて回心させるため、また信仰によってきよめと慰めのうちに救いに至るまで建て上げるために、有効な手段とされます。
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Q90
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御言葉が救いに有効となるには、御言葉をどのように読み、また聞かなければなりませんか。
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A
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御言葉が救いに有効となるには、私たちは、勤勉、準備、祈祷をもってこれに傾聴し、信仰と愛をもって受けいれ、私たちの心のうちに蓄え、私たちの生活の中で実践しなければなりません。
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Q91
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礼典は、どのようにして救いの有効な手段となるの
ですか。
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A
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礼典が救いの有効な手段となるのは、礼典そのものや礼典執行者の中にあるどのような力によるのでもありません。ただ、キリストが祝福してくださることと、信仰よって礼典を受ける人々にキリストの御霊が働いてくださることとによるのです。
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Q92
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礼典とは、何ですか。
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A
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礼典とは、キリストが制定されたきよい規定です。そこでは、キリストと新しい契約の祝福とが、感覚的なしるしによって信者たちに示され、証印され、当てはめられるのです。
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Q93
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新約の礼典は、どれですか。
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A
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新約の礼典は、洗礼と主の晩餐です。
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Q94
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洗礼とは、何ですか。
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A
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洗礼とは、ひとつの礼典です。そのとき、父と子と聖霊の御名によって水で洗うことが、私たちがキリストにつぎ木され、恵みの契約の祝福を分け与えられ、主のものになると約束することを、表わし証印するのです。
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Q95
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洗礼は、だれに執行されるのですか。
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A
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洗礼は、可見的教会の外にいる人には、キリストへの信仰と服従とを告白するまでは、だれにも執行してはなりません。しかし、可見的教会の会員の幼児は、洗礼を受けなければなりません。
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Q96
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主の晩餐とは、なんですか。
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A
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主の晩餐も、ひとつの礼典です。そのとき、キリストの指定にしたがって、パンとぶどう酒を与え、また受けることによって、キリストの死が示されます。また、ふさわしい陪餐者が、身体的、肉的な仕方でではなく信仰によって、キリストの体と血を、キリストのあらゆる祝福もろとも分け与えられて、霊的に養われ恵みのうちに成長するのです。
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Q97
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主の晩餐をふさわしく受けるには、何が求められていますか。
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A
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主の晩餐にふさわしく参加したい人には、次の事が求められています。すなわち、主の御体をわきまえる自分の知識・キリストを糧とする自分の信仰・自分の悔い改めと愛と新しい服従について、自己吟味することです。それは、ふさわしくないままで来て、その飲み食いによって自分にさばきを招くといけないからです。
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Q98
|
祈祷とは、何ですか。
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A
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祈祷とは、神の御意志に一致する事のために、キリストの御名によって、私たちの罪の告白と神のあわれみへの感謝に満ちたお礼を添えて、神に私たちの願いをささげることです。
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Q99
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神は、私たちに祈祷を教えるため、どんな基準を授けていてくださいますか。
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A
|
神の御言葉全体が、私たちに祈祷を教えるのに役立ちます。しかし、その特別な指導基準は、キリストが弟子たちに教えられた祈祷文、いわゆる"主の祈り"です。
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Q100
|
主の祈りの序言は、私たちに何を教えていますか。
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A
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(「天にまします我らの父よ」という)主の祈りの序言が私たちに教えている事は、私たちを助ける力と志をもっておられる神に、全くきよい崇敬と確信とをもって、父に対する子のように近付くこと、また、私たちが他の人々と共に、他の人々のために祈らなければならない、ということです。
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Q101
|
第一の祈願では、私たちは何を祈り求めるのですか。
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A
|
(「ねがわくは、み名をあがめさせたまえ」という)第一の祈願で私たちが祈る事は、神が御自分を知らせるのに用いられるすべての事において、神が私たちと他の人々に神の栄光をあらわす力を授けてくださるように、また、神が万事を御自分の栄光のために配剤してくださるように、ということです。
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Q102
|
第二の祈願では、私たちは何を祈り求めるのですか。
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A
|
(「み国をきたらせたまえ」という)第二の祈願で私たちが祈る事は、サタンの王国を滅ぼしてくださるように、恵みの王国を進展させ、私たち自身と他の人々をそこに入れ、その中に守ってくださるように、また栄光の王国を早く来たら せてくださるように、ということです。
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Q103
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第三の祈願では、私たちは何を祈り求めるのですか。
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A
|
(「みこころの天になるごとく、地にもなさせたまえ」という)第三の祈願で私たちが祈る事は、神が恵みによって私たちにも、天におけ御使いたちのように、万事につけて神の御意志を知り・
従い・服することができる力と意志とを、授けてくださるように、ということです。
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Q104
|
第四の祈願では、私たちは何を祈り求めるのですか。
|
A
|
(「我らの日用の糧を今日も与えたまえ」という)第四の願で私たちが祈る事は、神の一方的な賜物のうちから、私たちがこの世の良き物の正当な分を受け、それによって神の祝福を楽しむことができるように、ということです。
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Q105
|
第五の祈願では、私たちは何を祈り求めるのですか。
|
A
|
(「我らに罪をおかす者を我らがゆるすごとく、我らの罪をもゆるしたまえ」という)第五の祈願で私たちが祈る事は、神が、キリストのゆえに、私たちのあらゆる罪を一方的にゆるしてくださるように、ということです。私たちは、神の恵みによって他人を心からゆるせる者とされているので、なおさらこれを求めるように奨励されているのです。
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Q106
|
第六の祈願では、私たちは何を祈り求めるのですか。
|
A
|
(「我らをこころみにあわせず、悪より救い出したまえ」という)第六の祈願で私たちが祈る事は、神が私たちを罪の誘惑から守ってくださるか、私たちが試みられる時に私たちを支えて助け出してくださるように、ということです。
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Q107
|
主の祈りの結びは、私たちに何を教えていますか。
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A
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(「国とちからと栄えとは、限りなく、なんじのものなればなり、アーメン」という)主の祈りの結びが私たちに教えている事は、私たちが、祈祷における励ましを神だけから受けるということ、また祈祷において、神に国と力と栄光とを帰して神を賛美することです。また、自分の願いと聞かれる確信とを証言して、私たちは「アーメン」と言うのです。
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